Chapter 1

コードチェンジ / 軸指練習

この軸指を使った練習は、 合理的な運指を使うことによって、コードチェンジの際に「手の甲」や「手首」の角度を変化させることなく、 安定した左手のフォーム作りに効果的といえます。
この点を踏まえた上で「アコードからアルペジオへ」のページで紹介した「Am Dm E7」のコード進行を練習してみましょう。


◆Am→Dm
・「Am」の「2=中指」を軸指にしながら、
・②弦「ド」を押さえている「1」を軽く内側に折り曲げ、①弦「ファ」へ跳弦。
・空中に待機させていた「4」を使って、②弦「レ」を押弦。
・以上、これらの指の動きを一つの動作として同時に行います。


◆Dm→E7
・「Dm」の「4=小指」を軸指にしながら、
・③弦「ラ」を押さえている「2」を浮かしつつ、
・①弦「ファ」を押弦している「1」を、③弦「ソ#」へ跳弦。
・以上、これらの指の動きを一つの動作として同時に行います。


◆E7→Am
・軸指となりえる指が存在しないので、
・②弦「レ」を押さえている「4」を浮かしつつ、
・③弦「ソ#」を押さえている「1」を、②弦「ド」へ跳弦、
・空中に待機させていた「2」を使って、③弦「ラ」を押弦。
・以上、これらの指の動きを一つの動作として同時に行います。

特に、3段目の9小節以降は、素早い指の動きが求められる音形になっていますので、 左手のフォームが崩れないように充分に気を配りながら練習してみましょう。