ギターの楽譜
◆ト音記号
五線譜の一番左側に記されている記号は「音部記号」といって、
『五線のどこが何の音なのか?』を示しています。ギターの楽譜の場合は、通常「ト音記号」が使われ、
「基準になるト音=ソの音の位置はココですよ~」と教えてくれている記号です。
◆拍子記号
ト音記号の右側にある「3/4」のように書かれているのが拍子記号で、
3拍子の場合なら「強、弱、弱」「ズン!チャッ、チャッ」というような曲のリズムを示しています。
◆終止記号
下の楽譜の右端にある垂直に引かれた太い線(右)と細い線(左)は、
「終止記号」と呼ばれるもので、曲全体の終わりを示しています。
◆指番号
音符の上に書かれている数字は、弦を押さえる左指をあらわす記号で、
「0=開放弦」「1=ひとさし指」「2=中指」「3=薬指」「4=小指」となります。
◆弦番号
音符の下に丸の中に数字で①②③~と書かれているのは、使用する弦を示しています。
「①=1弦」「②=2弦」「③=3弦」ということになります。
押弦のポイント
◆フレットについて
ギターは左指で、指板に打ち込まれている金属製の「フレット」を押さえて音程を作ります。
フレットはヘッド側から「1フレット」「2フレット」「3フレット」~と呼び、
楽譜に指定がある場合は「1F」「2F」「3F」と表記されます。
◆フレットの押さえ方
「楽譜」と「指板図」を参考にしながら、左指で押弦(=おうげん)してみましょう。
まず最初の「ド」の音は「⑤弦」の「3フレット」を「3=薬指」で押さえます。
この時、3フレットの真上を押さえてしまうと、指先の肉が弦の振動を妨げてしまい、妙にこもった音になってしまいます。
またフレットとフレットの真ん中あたりを押さえると、
振動する弦と3フレットが接触して「ビリビリ!」という雑音が混ざってしまうことがあります。
フレットを押さえる時は、フレットの左側、ギリギリの部分を押さえるのがポイントになります。(写真:右)
P指の開放弦練習 タッチの確認
ここで、あらためてギターの音が出るまでの過程を考えてみると、
1. 指先が弦に触れ、(=接弦)
2. 弦が指の上を移動して爪に到達、
3. 爪の先端で弦をとらえながらパワーを加えていき、
4. 音の出るタイミングを見計らって指先を滑らせると、
5. 指が弦から離れ、(=離弦)
6. 弦が振動して音が出る。
この「接弦」から「離弦」までの動作がスムーズにいかない場合は、
爪の長さや、その形、また右手のフォームや親指の動作など、何らかの原因があるはずです。
例えば、爪が無いと弦をとらえることが難しく(=③)、
パワーをかける前に弦が指の上を滑って離弦してしまうかもしれませんし、
逆に爪が必要以上に長いと、パワーを加えることが出来たとしても、
爪に弦が引っかかっりすぎて離弦を困難にしているかもしれません。(=⑤)
今回は、あえて左手を使わずに、P指とima指が交差するように構えながら(写真:左)、
接弦から離弦までの動作がスムーズに行えるように練習してみましょう。