Chapter 2

アルペジオ練習 Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ7-Ⅰ

◆毎日の練習
一日の練習開始時、まず最初の指慣らしとして、 短調のコード進行「Am Dm E7」と、長調のコード進行「C F G7」の和音を使いながら、 3拍子によるアルペジオの音形の中で、
・身体全体のフォームの確認。
・右指の爪の伸び具合、弦と接触する部分の確認。
・左手の合理的な運指~など、
これらの点をチェックしていくと良いでしょう。


◆全セーハによる「F」
これまで「F」のコードは①②③弦を「1=ひとさし指」でセーハする、 『半セーハ』の技術を用いてきましたが、 今回は①~⑥弦を押さえる『全セーハ』に挑戦してみましょう。


◆短調と長調
1段目「Am Dm E7 Am」のイ短調のコード進行は、 右手をサウンドホールの真上付近に移動させ、
2段目「C F G7 C」のハ長調のコード進行の場合は、 右手をサウンドホールから、ややブリッジ寄りに移動させ、 ロゼッタ(=サウンドホール周囲の飾り模様)の真上あたりで弾くと、 この2つのコード進行の持つ雰囲気を生かすことが出来るでしょう。


◆ディグリー・ネーム (度数表記)
度数を表すための表記のことをディグリー・ネーム(=Degree Name)といいます。
例えば、「ド」の音を基音(=ルート)とした場合、 「レ」は長2度、「ミ」は長3度、「ファ」は完全4度~と記すわけですが、 主に和音の流れを表記する場合や、和声を分析する際には、 Ⅰ=完全1度、Ⅱ=長2度、Ⅲ=長3度、Ⅳ=完全4度、Ⅴ=完全5度、 Ⅵ=長6度、Ⅶ=長7度~というように、
コード・ネームの度数をローマ数字で表記する~と覚えておきましょう。

「Ⅰ-Ⅴ-Ⅰ」----------「C G C」「Am E Am」
「Ⅰ-Ⅳ-Ⅰ」----------「C F C」「Am Dm Am」
「Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ7-Ⅰ」-----「C F G7 C」「Am Dm E7 Am」
「Ⅰ-Ⅳ-Ⅰ-Ⅴ7-Ⅰ」--「C F C G7 C」「Am Dm Am E7 Am」