Chapter 3

ワルツ

・今回の『ワルツ』に含まれるコードは「Em」「Am」「B7」の3種類、
・左手は「ローポジション」から「5フレットポジション」への移動が求められますが、
・右手による「im指で弾く伴奏部」の音形は「アコード風」1種類のみになっています。

◆Em Am B7 基本形

練習開始当初は、上記「Em Am B7 基本形」の楽譜を使いながら、徐々にスピードアップを試みていきます。 下記の『ワルツ』は、仕上げ段階のスピードが「♩=160」に設定された軽快な曲なので、 左手のポジション移動と右手タッチに気を配りつつ、熟練度を上げていきましょう。

◆「D.C.」ダ・カーポ
最後の小節(=32小節)の左端にある「D.C.」ダ・カーポは、曲の冒頭へ戻ることを指示する演奏記号で、 その後は、16小節の左端にある「Fine」フィーネ(=曲の終止を表す用語)で終了します。
練習番号で示すと、「A」→「B」→「A」の順で演奏、曲を終えることになります。


【練習番号A】
・2小節3拍目~3小節1拍目
この①弦「ファ#」から「シ」へ移動する際は、押弦していた「2=中指」を脱力させた後、 指先で①弦に軽く触れながら、 弦上を滑らせるようにして7フレットの「シ」の位置まで移動させます。
左手のポジション移動は、移動箇所を肉眼で確認すると同時に、 指先の触覚をセンサーのように利用すると、 より安定したポジション移動が可能になるでしょう。

【練習番号B】
17小節からは、メロディが4小節ごとに高音から低音、低音から高音へ移動していますので、 メリハリのある演奏を心がけましょう。