蒼い月
◆「add9」アドナインス
add9の「add」には、「加える」「追加する」という意味があり、
例えば「Em add9」(イーマイナー・アドナインス)の場合は、Em「ミ ソ シ」の和音に、
9th(=ナインス)にあたる「ファ#」の音を追加した和音~ということになります。
【練習番号A:アコード風 im指の伴奏】
◆左手のポジション移動
1小節目は左手を「5フレットポジション」にセットして「4=小指」で「①弦:シ」を押弦、
この小節の3拍目で左手を「ローポジション」に移動させ、「2=中指」で「④弦:ミ」を押弦します。
続いて、3小節目で再び「5フレットポジション」に移動、
同小節の3拍目で、再度「ローポジション」へ移動することになります。
◆半セーハ
5小節~6小節は、左手を「5フレットポジション」にセット、
①弦から③弦までの3本の弦を「1=ひとさし指」で押さえる半セーハの技術を使います。
◆Em add9
8小節目の「ミ → シ → ファ#」の音形は4分音符で書かれていますが、
次の音を出す際に手前の音を消音する必要はありません。
この部分は、スローテンポのアルペジオ(=分散和音)と考え、
この楽譜の最後の小節にある、プラガールで弾く和音を、
1拍づつ、ゆっくりと響かせるように弾いてみましょう。
【練習番号B:アルペジオ風 im+P指の伴奏】
◆「Em add9」と「Em9」の違いについて
今回の曲には「Em9」のコードは用いられていませんが、
コードネームが「Em add9」と似ていることから、
この2つのコードの違いについて簡単に解説しておきます。
・Em --------- 「ミ ソ シ」
・Em7 -------- 「ミ ソ シ + レ」
・Em9 -------- 「ミ ソ シ レ + ファ#」
・Em add9 --- 「ミ ソ シ + ファ#」
「Em add9」は、『Em』に9th=ナインスの音『ファ#』を加えた和音、
「Em9」は、『Em7』に9th=ナインスの音『ファ#』を加えた和音~となります。
◆リタルダンドとテヌート
最後の段、30小節の音符の下に記されている「rit.」は、
「ritardando」リタルダンドの略称で、
曲のテンポを次第に落としていく意味を持っています。
また、31小節の4拍、4拍半目の8分音符の上には「-」テヌート記号が付いていますので、
充分に音を保つように心がけましょう。