スペイン国民楽派
国民楽派(こくみんがくは)とは、19世紀中頃から20世紀にかけて、ロシアを含む、スラブ諸国・北欧・スペインにおいて、
自国の民謡や音楽形式を重視し、ドイツやオーストリアの管弦楽、イタリアの歌曲からの脱却を目指した楽派を指します。
当然、「ドイツ民族主義」や「フランス民族主義」、「イタリア民族主義」などは、この楽派に含まれません。
◆スラブ諸国
ミハイル・グリンカ (ウクライナ:Mikhail Ivanovich Glinka,1804-1857)
ベドルジハ・スメタナ (チェコ:Bedřich Smetana,1824-1884)
アントニン・ドヴォルザーク (チェコ:Antonín Leopold Dvořák,1841-1904)
ズデニェク・フィビフ (チェコ:Zdeněk Fibich,1850-1900)
レオシュ・ヤナーチェク (チェコ:Leoš Janáček,1854-1928)
アラム・ハチャトゥリアン (グルジア:Aram Il'ich Khachaturian,1903-1978)
◆北欧
ニルス・ゲーゼ (デンマーク:Niels Wilhelm Gade,1817-1890)
エドヴァルド・グリーグ (ノルウェイ:Edvard Hagerup Grieg,1843-1907)
カール・ニールセン (デンマーク:Carl August Nielsen,1865-1931)
ジャン・シベリウス (フィンランド:Jean Sibelius,1865-1957)
◆中南米
エルネスト・ナザレー (Nazareth ブラジル:Ernesto Júlio Nazareth,1863-1934)
マヌエル・ポンセ (メキシコ:Manuel María Ponce Cuéllar,1882-1948)
エルネスト・レクオーナ (キューバ-アメリカ:Ernesto Lecuona y Casado,1895-1963)
エイトール・ヴィラ=ロボス (ブラジル:Heitor Villa-Lobos,1887-1959)
◆スペイン
イサーク・アルベニス (Isaac Albeniz,1860-1909)
エンリケ・グラナドス (Enrique Granados,1867-1916)
マヌエル・デ・ファリャ (Manuel de Falla,1876-1946)
スペイン国民楽派にあげた3人は、いずれもギタリストではありませんが、ギターという楽器からインスピュレーションを受け、
またギターやギタリストに対しても影響を与えた作曲家達です。