Chapter 2

4分音符と2分音符 / グリーンスリーブス

「グリーンスリーブス」は、 16世紀後半のエリザベス朝時代に歌われていたとされるイギリス民謡で、 メロディに印象的な付点音符を持つ、スローテンポの3拍子の曲です。

◆練習番号「A」
練習の第一段階として、この曲のメロディから付点音符を抜いた楽譜を使って、
・「a指」のみで音を出しながら、指先で弦を捉える感覚を養いつつ、
・押弦するフレットの位置と使用する左指を確認しながら、
・2分音符と4分音符による、3拍子のリズムに慣れていきましょう。

②弦「レ」を押弦する際は、このメロディ練習に限っては「3=薬指」で押さえても良いのですが、 後々、低音や和音を加えた時に備えて「4=小指」を指定しています。 ③弦「ソ」と④弦「ファ」は、臨時記号「#=シャープ」が付いている場所に注意しましょう。


◆練習番号「B」
・「A」の音形に低音が加わり、「P指+a指」で弾くパターンです。
・前項と同様に、低音と高音に多少のタイムラグをかけて弾きます。
・⑤弦「ド」と⑥弦「ソ」は「3=薬指」で押弦、⑤弦「ラ」と⑥弦「ミ」は開放弦になります。
・高音弦のメロディラインは、全て「a指」を使って練習します。



例えば、1小節目の「②弦ド→レ」や、2小節目の「①弦ミ→ファ→ミ」など、 同一弦を連続して弾く場合、振動している弦に、直接、爪が接触してしまうと、 一瞬「カチャ!」という雑音が生じてしまうケースがあります。 「a指」は、普段の日常生活で使う頻度が少ないこともあり、 指先のコントロールには、少々、時間が必要になるかもしれませんが、
・振動している弦に「指先の皮膚」が触れ、弦振動を吸収した後、
・弦が指の上を滑り、爪に当たって停止、
・弦を軽く表面板方向に押し込むようにパワーを加え、
・爪の先を弦が滑っていき、離弦=発音できるように心がけてみましょう。