大きな古時計 Ⅱ
・高音弦のメロディ+和音=「タイムラグ・アルペジオ」に慣れましょう。
・メロディを弾く指に「im指」が加わります。
・プラガールの練習。
【Ⅱ:高音弦のメロディ+和音】
コードダイアグラム付きと無しの楽譜を載せてみました。
異なる弦に移動する8分音符の場合のみ運指を付けてあります。
◆練習番号「A」
縦向き波線記号のある和音はアコードの和音にタイムラグを付けて弾きます。
「F6」のコードは、基音となる「F=ファ」から6度の高さに位置する「D=レ」含んだ和音~という意味になります。
◆練習番号「B」
音符の下に「P」と記されている、9小節1拍目、11小節1拍目、14小節1拍目の和音は、
⑤弦~①弦をP指のみで弾くプラガール奏法を用います。
13小節のスタッカートの部分は、弾弦後、
振動中の弦に「Pima指」を素早くセットして音を止めます。
◆練習番号「C」
22小節1拍目の和音も、プラガール奏法で弾きます。
21小節のスタッカートの部分は、「B」の13小節と同じ方法を使います。
18小節、20小節のスタッカートは、右指を使った消音方法の他に、左手の「4=小指」、
もしくは「1=ひとさし指」で音を止める方法を用いても良いでしょう。
練習番号「B」、9小節と11小節のプラガールの部分を、
他のフレーズと比べても違和感の無い演奏にしていくのには、
多少の時間が必要になるかもしれません。
P指の爪の形や長さに気を配りつつ、
各関節の緩め具合や、⑤弦~①弦の連続弾弦のスピードをコントロールしながら、
この技術の熟練度をアップさせていきましょう。