Chapter 2

オルフェの舞い

「a指」のみを使った音階練習に慣れたところで、 この高音弦の音階に低音を加えた「P指とa指の交互弾弦」の練習に入ります。

◆♯(シャープ)
3小節、3拍目の「ファ」の音には、臨時記号の「♯=半音高い音を表す記号」が付いていますので、 通常の「ファ」より1つ右側の2フレットを押さえます。


◆「♩=70」
楽譜の左端、曲の最初に音符と数値で示されている「♩=70」という記号は、 演奏する速さを絶対的な数値で示す「メトロノーム記号」といいます。 今回は、メトロノームに合わせて練習することがテーマではありませんから、 あくまでも曲の速さの目安と考えて下さい。 ネット利用時に速度を確認したい時は、 『Google』の検索ページで「メトロノーム」「metronome」と入力すると、 検索結果の最上段に簡易型のメトロノームが表示されるので便利です。


「P指」で弦にパワーを加える際も、「a指」練習時と同様に弦の操作に関わっていない反対側の指、 つまり小指側の筋肉を軽く緊張させると、より安定した状態で弦に負荷を与えることが可能になるでしょう。 離弦後は隣の弦(=⑥弦なら⑤弦、⑤弦なら④弦)に寄り掛かるような状態で停止します。


上の写真の様に「P指」の第1関節(=指先から数えて1番目の関節)を曲げる動作で弾こうとすると、 労力の割には、弦に充分な負荷が与えることが出来ず、結果、豊かな低音が得られないだけでなく、 腕の筋肉の故障原因になりかねないので注意しましょう。