Chapter 3

パーラメント

この曲は、バロック時代、デンマークやイギリスで活躍したリュート奏者、 ジョン・ダウランド(John Dowland 1563-1626)の筆写本に記されている小品で、 当時、イギリスで人気のあった喜劇俳優のウィル・ケンプ氏の流行曲の旋律がもとになっているようです。
原曲は「前半:4小節」+「後半:8小節」の小品で、 この前後半それぞれに、繰り返し演奏するリピート記号が付いていますが、 今回は、このリピート部分にアレンジを加えてみました。


《5.小節》
高音弦のメロディにプラルトリラーが付きます。
《9.~10.小節》
左手で①②③弦の2フレットを半セーハしながらプラルトリラーを弾きます。
④弦の低音の「レ」にセーハしている左指が触れないように注意しましょう。


《12.小節》
4拍目、高音の「ド#」と低音の「ド♮」は、同時に響かせると不協和になりますから、 この4拍目で低音を押弦中の「3指」を離すようにします。
《17.~18.小節》
9小節と同じように2フレットを半セーハしますが、 メロディラインが少しだけ変化しています。